2011年01月08日
たばこ:ガラム特有のあの甘さ・・・
今回も「けむり屋新都心店」店長の過去記事をご紹介します。
けむり屋には毎日大勢〝煙好き〝の方が来店致します。
このコーナーではそんな〝 煙通〝のお客様達から
教えて頂いたり、教えて差し上げた煙に関連する【うんちく】を
*けむり屋 日記*のページを捲ってご紹介していきたいと思います。
今回は、ページ 2を捲ってみたいと思います。
10月×日(△)
先週より続いた長雨から、久しぶりに太陽が顔を出した本日。
(いっぷくするか)。
いつもの様に、入荷商品の陳列業務が終わり、
一息入れようと外に出る。
タバコをふかしていると、店前の道を会社員であろうか?
30代前半位の男性が通り過ぎた・・・が良く見ると歩きタバコをしている。
大阪では御堂筋の一部地域において10月1日より、歩きタバコが禁止。
歩きだけで無く立ち止まってや、携帯灰皿を使用しての喫煙も同様。
違反者は監査官に指導され、その場で罰則金1000円を支払う
といった条例が開始されたとの事。
喫煙は大人の嗜み、喫煙マナーは基本当然なのだが、
そこまでされなければ出来ないのかと思うと少し哀しくなってくる。
少し気持ちが凹んでいる所へ、お客様が来店した。
『いらっしゃいませ』
30代後半のこのお客様は、3ヶ月前位から定期的に来店して頂いており
購入する商品はいつも決まっている。
『このタバコ、お好きですよね!』
この方が決まって購入するタバコ、
それは独特の香りと甘~いフィルターが特徴のガラムである。
『これはガラムの中でも吸い易いし香りも薄い方だからねぇ』
確かにガラム・ヌサンタラ・マイルドはガラム・シリーズの中で
一番新しく、オリジナルに比べると、味・香りが少し抑えられている。
『ガラム特有の香りは、吸い慣れるとクセになるみたいですからね。
もう他のシガレットでは満足出来ないのではないですか?』
『確かに。でもこの香りは喫煙OKの場所でも結構嫌がられるんだよね。
昔、居酒屋で吸ってたら店員さんに“やめて下さい”って言われて・・・
それからは喫煙場所であってもなるべく人から離れるか、
風下の場所に移動して吸っているよ』
そう言うと少し悲しそうに笑った。
かなり独特の香りゆえ、非喫煙者には勿論の事、
喫煙者にも配慮しなければならないガラムは正に、
喫煙マナーを熟知した人のシガレットと言える。
『所で、前から気になってたんだけどフィルターが甘いのは何でかなぁ。
吸ってるとパチパチ音がするのは葉の特徴ってのは分かるんだけど』
不意にお客様が質問をしてきた。
『そうですね。パチパチ音がするのはタバコ葉と一緒に
クローブ(丁子)が混ぜられている為、
それが熱によって弾ける音がそれです』
『クレテック・タバコって奴だね』
『はい。クレテックとはインドネシア語で
日本語にすると”パチパチ”と言う意味です』
『へぇ~。パチパチするタバコかぁ』
『甘いフィルターに関しては、そこの部分に甘味成分が吹き付けられており、
それはインドネシアで盛んであった塩産業が関係しています。
ガラムは最初塩の工場を買い取ってたばこ工場にしました。
実はガラムのロゴマークは塩の工場なんですよ。
工場で働く人々は一日の半分以上大量の塩に囲まれて作業をします。
その塩の成分により人体の水分が奪われ唇が乾燥し、
喉がカラカラで軽い脱水症状に陥るらしいのです。
そこでこのシガレットを喫煙する事で甘味成分と刺激が唾液分泌を促し、
唇を潤わせ脱水状態を防ぐ事になるそうなのです。
『すると、昔サーフィン・ブームの絶頂期にサーファー達が常喫のタバコを
クールからガラムへ変えたと言うのは、彼らもその事を知っていたって事なのかなぁ』
『それは分かりませんが、ただ日頃爽快感のあるメンソール系を好んで喫煙してた為、
ガラムでもメンソールの方が圧倒的に多かった様ですね』
『なるほどね。でもそのフィルターに使われてる甘味成分って、原料は何なの?』
『・・・・・・』
この質問には返答出来なかった。
以前自分も、この甘味成分が気になり取り扱いメーカーに聞いた事があるのだが、
答えは“企業秘密”であった。
自分なりに色々調べてみても今だに答えが見つからないでいる。
『企業秘密とのことでした。』
事の経緯を説明したが、やはり納得はいかない様子。
『謎が残ったけどメンソールも面白そうだから今度試してみるよ』
そう言って笑うと、お店を出て行った。
『ありがとうございます』
お客様が帰られてからも、やはりあの甘味成分の原料が気になって仕方がなく、
知っている方がいないだろうかと考えながら次のお客様を待つ。(つづく)
今回登場したたばこ
ガラム・ヌサンタラ・マイルド
入数 12本
価格 260円
タール 18
ニコチン 1.2
ガラム・ヌサンタラ・メンソール
入数 12本
価格 260円
タール 18
ニコチン 1.2
ガラム・スーリヤ・マイルド
入数 16本
価格 400円
タール 33
ニコチン 1.7
ガラム・メンソール
入数 16本
価格 400円
タール 33
ニコチン 1.7
甘味成分の答え
香りのもとはフトモモ科の常緑高木「丁子」の花のつぼみ。
乾燥させ、加熱すると強く甘い香りを発する。
お菓子や料理に使われるほか医薬品としても用いられている。
作り方は企業秘密・・・。マスターより
けむり屋には毎日大勢〝煙好き〝の方が来店致します。
このコーナーではそんな〝 煙通〝のお客様達から
教えて頂いたり、教えて差し上げた煙に関連する【うんちく】を
*けむり屋 日記*のページを捲ってご紹介していきたいと思います。
今回は、ページ 2を捲ってみたいと思います。
10月×日(△)
先週より続いた長雨から、久しぶりに太陽が顔を出した本日。
(いっぷくするか)。
いつもの様に、入荷商品の陳列業務が終わり、
一息入れようと外に出る。
タバコをふかしていると、店前の道を会社員であろうか?
30代前半位の男性が通り過ぎた・・・が良く見ると歩きタバコをしている。
大阪では御堂筋の一部地域において10月1日より、歩きタバコが禁止。
歩きだけで無く立ち止まってや、携帯灰皿を使用しての喫煙も同様。
違反者は監査官に指導され、その場で罰則金1000円を支払う
といった条例が開始されたとの事。
喫煙は大人の嗜み、喫煙マナーは基本当然なのだが、
そこまでされなければ出来ないのかと思うと少し哀しくなってくる。
少し気持ちが凹んでいる所へ、お客様が来店した。
『いらっしゃいませ』
30代後半のこのお客様は、3ヶ月前位から定期的に来店して頂いており
購入する商品はいつも決まっている。
『このタバコ、お好きですよね!』
この方が決まって購入するタバコ、
それは独特の香りと甘~いフィルターが特徴のガラムである。
『これはガラムの中でも吸い易いし香りも薄い方だからねぇ』
確かにガラム・ヌサンタラ・マイルドはガラム・シリーズの中で
一番新しく、オリジナルに比べると、味・香りが少し抑えられている。
『ガラム特有の香りは、吸い慣れるとクセになるみたいですからね。
もう他のシガレットでは満足出来ないのではないですか?』
『確かに。でもこの香りは喫煙OKの場所でも結構嫌がられるんだよね。
昔、居酒屋で吸ってたら店員さんに“やめて下さい”って言われて・・・
それからは喫煙場所であってもなるべく人から離れるか、
風下の場所に移動して吸っているよ』
そう言うと少し悲しそうに笑った。
かなり独特の香りゆえ、非喫煙者には勿論の事、
喫煙者にも配慮しなければならないガラムは正に、
喫煙マナーを熟知した人のシガレットと言える。
『所で、前から気になってたんだけどフィルターが甘いのは何でかなぁ。
吸ってるとパチパチ音がするのは葉の特徴ってのは分かるんだけど』
不意にお客様が質問をしてきた。
『そうですね。パチパチ音がするのはタバコ葉と一緒に
クローブ(丁子)が混ぜられている為、
それが熱によって弾ける音がそれです』
『クレテック・タバコって奴だね』
『はい。クレテックとはインドネシア語で
日本語にすると”パチパチ”と言う意味です』
『へぇ~。パチパチするタバコかぁ』
『甘いフィルターに関しては、そこの部分に甘味成分が吹き付けられており、
それはインドネシアで盛んであった塩産業が関係しています。
ガラムは最初塩の工場を買い取ってたばこ工場にしました。
実はガラムのロゴマークは塩の工場なんですよ。
工場で働く人々は一日の半分以上大量の塩に囲まれて作業をします。
その塩の成分により人体の水分が奪われ唇が乾燥し、
喉がカラカラで軽い脱水症状に陥るらしいのです。
そこでこのシガレットを喫煙する事で甘味成分と刺激が唾液分泌を促し、
唇を潤わせ脱水状態を防ぐ事になるそうなのです。
『すると、昔サーフィン・ブームの絶頂期にサーファー達が常喫のタバコを
クールからガラムへ変えたと言うのは、彼らもその事を知っていたって事なのかなぁ』
『それは分かりませんが、ただ日頃爽快感のあるメンソール系を好んで喫煙してた為、
ガラムでもメンソールの方が圧倒的に多かった様ですね』
『なるほどね。でもそのフィルターに使われてる甘味成分って、原料は何なの?』
『・・・・・・』
この質問には返答出来なかった。
以前自分も、この甘味成分が気になり取り扱いメーカーに聞いた事があるのだが、
答えは“企業秘密”であった。
自分なりに色々調べてみても今だに答えが見つからないでいる。
『企業秘密とのことでした。』
事の経緯を説明したが、やはり納得はいかない様子。
『謎が残ったけどメンソールも面白そうだから今度試してみるよ』
そう言って笑うと、お店を出て行った。
『ありがとうございます』
お客様が帰られてからも、やはりあの甘味成分の原料が気になって仕方がなく、
知っている方がいないだろうかと考えながら次のお客様を待つ。(つづく)
今回登場したたばこ
ガラム・ヌサンタラ・マイルド
入数 12本
価格 260円
タール 18
ニコチン 1.2
ガラム・ヌサンタラ・メンソール
入数 12本
価格 260円
タール 18
ニコチン 1.2
ガラム・スーリヤ・マイルド
入数 16本
価格 400円
タール 33
ニコチン 1.7
ガラム・メンソール
入数 16本
価格 400円
タール 33
ニコチン 1.7
甘味成分の答え
香りのもとはフトモモ科の常緑高木「丁子」の花のつぼみ。
乾燥させ、加熱すると強く甘い香りを発する。
お菓子や料理に使われるほか医薬品としても用いられている。
作り方は企業秘密・・・。マスターより
Posted by けむり屋店長 at 17:39
│雑談